ミルクティー
「だから雛那チャンに似合う服を作るの」

「雛那ちゃんに迷惑だろ?」

「迷惑は掛けない」

「それでも…」



海斗が必死になって諦めさせている。
けど一歩も譲らない陸。



「雛那チャンには絶対迷惑かけない。
勉強の邪魔はしません」



陸が結構本気。
けど私をテーマとしてファッションショーをやるんだよね…
私なんかでいいの?



「陸、なんで私なの?
私じゃなくていいんじゃないの?」


「さっき、玄関で雛那チャンを見た時になんか急に画が浮かんだんだ。
今だって俺の頭の中にはたくさんの画が浮かんできている」



説明してくれる陸の顔は



とても楽しそう。



「だから少しでいいから手伝って下さい」




そんな真剣な顔で言われたら…





「よろしくお願いします」




私、断れないよ。



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