ミルクティー
「雛那ちゃんは白とかピンクの服、よく着ているよね」

「うん…
なんか好きなんだよね…」


私の事ちゃんと見ていてくれたんだ。
ちょっと嬉しい。


PPP PPP


静かな部屋に携帯の電子音が響いた。


「あっ私のだ」



From 広瀬 陸
sub
――――――――――――
明日8月10日は海斗の誕生日だよ!

何かお祝いしてあげて。
雛那チャンよろしくね☆

――――――――――――

海斗の誕生日?
今知ったよー


「どうしたの?」

「海斗…
海斗って明日、誕生日なの?」

「そういえば…明日だな」


本当だったんだ…
どうしよう、何も準備してないよ。


「プレゼントとか要らないからね」

「なんで?」

「明日は一緒に勉強、するんでしょ?」

「そうだけど…」

「よし、この話は終わり。
プレゼントとか本当に気にしなくていいからね」

「……うん」


そこまで言われたらね…
準備なんか出来ないよ。

けど祝ってあげたかったな…


「明日は、13時でいい?」

「何が?」

「勉強だよ」

「13時でいいよ」

「じゃあ13時に。
早く着いてもちゃんとチャイム鳴らしてね」

「うん……」

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