ミルクティー
30分位で海に着いた。
車から降りて少し砂浜を歩いている。
夏だから人が沢山居ると思ったけど…
「人、少なよね…?」
回りを見てもカップルや親子が数組いるくらい。
「ここはあんまり人が来ないんだよ。
みんなもうちょっと先にある方に行くんだ」
「私、こんな場所知らなかった」
「ここ、静かでしょ。
俺、たまに来るんだよ」
私の左手にはケーキ、右手は海斗の手。
いつもだけど
海斗の手は
温かい。
「ここら辺でいいかな」
防波堤までゆっくり2人で歩いて腰をおろした。
回りには誰一人いない。
私達だけ。
緊張する。
部屋ではいつも2人なのに…
「シュークリーム食べよっか?」
「う、うん」
「あー
何か飲み物でも買ってくればよかった…」
あっ…
忘れてた。
私、ケーキしな頭に無かった。
「ごめんね、気が利かなくて」
「雛那ちゃんが悪い訳じゃないから気にしなくていいよ」
優しい笑顔。
私、感じるんだ。
ポチャン
ミルクティーが落ちるのを――――
車から降りて少し砂浜を歩いている。
夏だから人が沢山居ると思ったけど…
「人、少なよね…?」
回りを見てもカップルや親子が数組いるくらい。
「ここはあんまり人が来ないんだよ。
みんなもうちょっと先にある方に行くんだ」
「私、こんな場所知らなかった」
「ここ、静かでしょ。
俺、たまに来るんだよ」
私の左手にはケーキ、右手は海斗の手。
いつもだけど
海斗の手は
温かい。
「ここら辺でいいかな」
防波堤までゆっくり2人で歩いて腰をおろした。
回りには誰一人いない。
私達だけ。
緊張する。
部屋ではいつも2人なのに…
「シュークリーム食べよっか?」
「う、うん」
「あー
何か飲み物でも買ってくればよかった…」
あっ…
忘れてた。
私、ケーキしな頭に無かった。
「ごめんね、気が利かなくて」
「雛那ちゃんが悪い訳じゃないから気にしなくていいよ」
優しい笑顔。
私、感じるんだ。
ポチャン
ミルクティーが落ちるのを――――