ミルクティー
車にむかって2人で手を繋いで歩いている。




「来年はケーキ作るね!」

「ん?
来年?」

「そうだよ。
来年は私がケーキを作って、陸とか修矢さんを呼んで、あっ後スズちゃんも。

それでみんなで海斗のお祝いしようよ」

「雛那ちゃんは料理好きそうだから一緒に作るのも楽しいかもね」

「料理好きだよ!

じゃあ、今度一緒に作ろうね!」

「作ろうか!」

「来年は楽しみにしていてね!

美味しいケーキ作るから」




海斗は空いている右手で私の頭を撫でてくれた。






いつもの海斗なら

「ありがとう」

って言っていつもの笑顔を向けてくれる。








けど今日は違った。



何も言わなかった。




『来年は楽しみにしていてね!

美味しいケーキ作るから』



私の何気ない一言で、顔つきが変わった。




その時の海斗の顔が








とても辛そうだった。




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