ミルクティー
無い無い。

だって私達はお友達だもん。




「好きじゃないの?」

「だって、私達は友達だよ。

それ以上も以下も無いよ」

「そうかな…

じゃあ雛那は知らない男の人と一緒に水族館に行くんだ」

「知らないって…
海斗はお隣さんだよ」

「知らない人と変わらないじゃん」



そうだろうか?
かわる気が…



「七生さんは何か言ってくれるの?」

「何かって?」

「例えば…
『今から出かけるけど一緒に行く?』とか」




「たまに『今からお茶にするけど来る?』って言われるよ」

「ふぅ~ん…そっか」






それからスズちゃんは暫く黙りこんでしまった。







そして少し微笑みながら口を開いた



「雛那は大切にされているね」


と言った。



どうゆう意味だろう。



「それってどうゆう意味?」

「どうゆうって…
そのままだけど」





そのままか…



「スズちゃんは私にとって大切だからね」







海斗が私を大切にしてる事と同じように私にはスズちゃんや陸が大切。



もちろん海斗も。




お母さんもお父さんも、そしてお兄ちゃんも――――


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