ミルクティー
準備を済ませ玄関を出るとそこには


「途中まで一緒に行こうか」


海斗がいた。


「今日って学校無いんでしょ?

何で?」


「俺が用事あるから。

ほら、早く行かなきゃ本当に遅刻しちゃうよ」


「う、うん」


私は海斗に急がされて家を出た。



そういえば春休み明けもこうして学校に行ったな…

懐かしい。


「何笑っているの?」

「あのね、春休み明けにも2人で行ったなぁ〜って思って」

「……そうだね。

あの時は桜が咲いていたね」


あの頃はまだ海斗と出会ったばかりだった。


「葉っぱの色が変わりだしてくるね。
時間があったら紅葉でも見に行く?」

「ホント?

行きたい!」

「じゃあ約束」


海斗はいつもの笑顔で約束してくれた。



< 122 / 353 >

この作品をシェア

pagetop