ミルクティー
学校での授業はもちろん上の空。



「雛那、何かいい事でもあったの?
朝から機嫌いいね」

「今日ね帰ったら海斗の部屋に行くの!」

「だからか。
なんかいつもと違って『幸せオーラ』が出ていたから…

やっぱり七生さん絡みか」

「その『幸せオーラ』って何?」

「そのままだって。
『私は幸せでーす!!』って感じのオーラだよ」

「スズちゃん…よく分からないよ」

「まぁ今の雛那の状態だよ」



幸せオーラね…
まぁ楽しみだからいいけど。



あー

早く学校終わらないかなー。




―――――――――――
―――――――
―――


今日の授業に苦手な英語もあった。


いつもなら分からない所だらけで電子辞書と向き合っている。
それにやる気がしない。

けど今日は違った。
家に帰ってからの事を考えるといつもはやる気がしないが今日は一生懸命辞書と向き合って問題に取り組んだ。


ほとんど間違っていたけど…




「じゃあ今日はこれで終わり」


武ちゃんの一言でHRが終わる。
今日は初日だから普段より何時間も早く終わった。



「雛那ちゃーん、今から遊びに行くけど一緒に行かない?」


仲の良い友達が呼んでくれた。
もちろんその中にスズちゃんもいる。
本当なら行きたい。


けど今日は…



「今日の雛那はダメなんだよ。
だからあたし達だけで行こ」

「ゴメンね、今日はこれから用事があって行けなの。

だからまた今度誘ってね」


上手く断れない私を助けてくれたスズちゃん。
私1人だったら上手く断れなかった。


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