ミルクティー
温かい。


「雛那ちゃん」

名前を呼ばれた。
まだ重い目を開けたらそこには海斗がいた。


「おはよう。

ごめんね、1人にして。
つまらなかったよね」

「ううん、大丈夫」


海斗は私の上にお布団を掛けてくれていた。

あっ…このお布団って海斗の部屋のやつだ。
前倒れた時にかけてあったやつと同じ。


「こんな所で寝ていたら風邪引いちゃうよ」

「う〜ん…」


寝起きなせいかあまり頭が回らない。


「雛那ちゃーん、起きている?
雛那ちゃーん」

「…起きている」


そう言えば海斗は私が起きる前から居たんだよね。


もしかして



「海斗ー、もしかして私の寝顔見た?」

「寝顔?

可愛かったよ」


ニコっと笑いながら言う海斗。


やっぱり見られた。
恥ずかしいよ///


私は布団の中に潜った。


「くくく…
ほら、早く起きて。
そろそろ陸が来るから。

それに制服が皺になっちゃうよ」

「恥ずかしいよ///」

「毎朝会っているのに?」

「だってぇ〜」

「はいはい。

今からミルクティー淹れるから起きてね」

「はぁ〜い」


ミルクティー!
やったぁ。



海斗の淹れてくれるミルクティーは最高に美味しい。
喫茶店とかのミルクティーよりおいしい。


私の1番。

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