ミルクティー
「どうしてこんな気持ち、もってしまったんだろうか…」

「……」

「こんな気持ち知らなかったらよかったのに」

「…海斗は雛那チャンを好きになって後悔している?」

「後悔?」


していると言えば嘘になる。

だから正直に言う。



「してない」

「ならいいじゃん。

言ってみれば?自分の気持ち?」


それは伝えるって事か?


けど俺は3月には居なくなってしまう。

もし、気持ちを伝えその後は…






ダメだ。

俺が雛那ちゃんを好きと言っても絶対に雛那ちゃんが辛い事になる。




「もしかして自分が居なくなるから伝えないとか?」


当たっている。
残されているは時間は………


後少し。



「雛那チャンに何も言わないで行くの?」

「…そのつもり」

「せめて一言くらいは…」

「そんな事したら、俺が行きずらくなるだろ。

何も言わないで行く」


「今の海斗の顔…


とても辛い顔している」




辛いに決まっている。

けど決まってしまった事は変えられない。



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