ミルクティー

嘘と前進

「春野、放課後職員室な」

朝のHR終了後に武ちゃんに呼ばれた私。


講演会についてだよね…


絶対―――…



あれ、

あまり話しが進んでいないんだよね…



陸はファッションショーで忙しくて…

それ以外の人もなんだか忙しいみたい。



もちろん海斗も…





「雛那、大丈夫?
顔が死んでいるよ…」

「ん〜大丈夫。

最近ずっと忙しくて休んでいないだけだから」

「あたしにできる事あったら言ってね。

協力するから…」

「ありがとう、スズちゃん」



けど今回は本当に困った。

なんせみんな同じ日に予定が空いていないらしい…




どうしよう…




放課後、職員室へ行くと武ちゃんが困ったように言ってきた。


「講演会の事なんだけど…
どうだ?向こう側の予定は?」

「みんなやっぱり合わないそうです」

「困ったなぁ」

「………」


本当だよ…

けどわざわざ来てくれるんだもんね。


「俺も何かいい方法ないか考えておくから。

春野は次のテスト勉強しながら連絡とってくれ」

「……はい」




いい方法…

そんな方法があるんだろうか?



そろそろ10月。



中間テストが始まる。



勉強しはじめなきゃ…



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