ミルクティー
コロン――・・・




私の部屋に入ってきた丸いもの。



私はそれを手にとってみた。




「アメ?」

「そっ、今日学校でもらったんだ。

だから雛那ちゃんにあげる。
好きでしょ?

“ミルクティー”」




私の手の中にあるミルクティー味のアメ。


いつもは海斗が紅茶を淹れてくれるけど…


今日はアメ。




「ありがと。

また海斗の淹れてくれる“ミルクティー”また飲ませてね」


「いつでも飲ませてあげるよ」




ただ海斗の声が聞きたかった。



さっきのお母さんとのやり取りが頭から離れないけど…



少しはお母さんとの距離が縮まっているのかな?








お母さんは今何を考えているの?



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