ミルクティー
私は海斗と電話を終えてボーッと“アメ”を眺める。



少しは落ち着いた頭。




私はお母さんとどうなりたいんだろう。



昔みたいにまたご飯を食べたい。

買い物へも行きたい。





けど私が一番望んでいる事は…











次の日、私は海斗に会えるような気がして昨日と同じ時間に歩いている。


「雛那ちゃん?」


やっぱり会えた。


「ただいま、海斗」


「お、おかえり。
今日も遅いね。またお喋り?」


「ん〜
海斗と喋りたいなぁ〜って思って…」


「そっか…
それだったら今朝言ってくれれば俺が時間を合わせたのに」


「ダメだよ。
海斗、授業あるでしょ?」

「今日は午後の授業が休講だったから図書館にいたんだ」


「そうだったんだ…」


大学は休講とかあるんだ…
知らなかった。



「で、やっぱり何かあったの?
昨日からあまり元気が無いよ」

「大丈夫だよ。
ちょっと疲れているだけだから…」


今日は学年主任の先生から言われた。

【講演会のやつどうなっているんだ!
話が全然きてない。
中間テストだってあるんだぞ】

苦手なんだよね、あの先生。



クラスの友達からは

【次はいつ講演会があるの】


色々みんなから言われていっぱいいっぱい。




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