ミルクティー
確か休みになる前に担任の先生が言っていたな…


【休み明けに大学の先輩たちが大学生活についてなどの講演会があるからどの学科の話を聞きたいか考えておくように】


完璧に忘れてたぁーーー


だってめんどくさかったんだもん。

休みの事を考えていたから先生の話なんかしっかりなんか聞いていられない。


「もしかして雛那チャン先生の話聞いていなかったとか?」


陸…
そんなにはっきり言わないでよ…


「あははは…」


私は笑って誤魔化すしかできなかった。


「雛那ちゃんはどこの学科の話を聞くの?」


海斗は優しく聞いてきた


「私はたぶん看護かな…
私“看護師”になりたいの」


「なんか雛那ちゃんには似合っているね」


「ありがとうございます。
2人はどこの学科なんですか?」


「ん?
俺たちは…
秘密だよな!陸」


「もちろん☆
当日に探してみて」


うぅ…
2人ともヒドイ


「ねぇ、雛那チャン外暗くなってきたけど家に帰らなくて大丈夫?」


外を見てビックリ!

来たときは明るかったのに今はもう日が沈みかけている。


「私はそろそろ帰ります。
おじゃましました」


「雛那ちゃん待って。
送って行くよ」


「大丈夫ですよ。
お隣だし」


「雛那チャン送ってもらいな」


「え、でも…」


「ほら、雛那ちゃんいこ」


「じゃ、じゃあ海斗…お願いします」


「了解」


海斗は笑ってくれた。



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