ミルクティー
9時50分
私は荷物を持って玄関を出ようとする。
「今から行くの?」
後から声をかけられた。
声をかけてきたのは
「お母さん!」
「集合時間までには早いんじゃない?」
「うん、七生さんが『一緒に行こう』って誘ってくれたから一緒に行こうと思って」
「どこかで待ち合わせしているの?」
「家の前」
「そう…
じゃあ挨拶しなくちゃ♪」
そう言って私を追い越してニコニコしながら玄関から出ていったお母さん。
ちょっと待って。
お母さん、海斗に会うの?
海斗何も知らないよ。
玄関で立ったままな私。
けどよーく考えてみると
「海斗がビックリしちゃう」
私も急いで靴を履いて玄関から飛び出した。
「あら、七生さんたら。
あはは」
「お母さんこそ…」
家の前で笑っている2人がいた。
……なんだか2人とも楽しそう。
笑っている。
なんだか嫌な気分。
お母さんと楽しそうに話している海斗が私に気付いた。
「雛那ちゃん」
「ゴメンね、遅くなっちゃって」
「大丈夫、今着いた所だから」
本当かな?
私が来るよりもっと前から待っていたかもしれない。
「雛那、今日は8時前には帰ってきな。
それまで遊んでいていいからね。
じゃあ七生さん、雛那の事よろしくお願いします」
「はい」
お母さんはそう言って家の中へ入ってしまった。
私は荷物を持って玄関を出ようとする。
「今から行くの?」
後から声をかけられた。
声をかけてきたのは
「お母さん!」
「集合時間までには早いんじゃない?」
「うん、七生さんが『一緒に行こう』って誘ってくれたから一緒に行こうと思って」
「どこかで待ち合わせしているの?」
「家の前」
「そう…
じゃあ挨拶しなくちゃ♪」
そう言って私を追い越してニコニコしながら玄関から出ていったお母さん。
ちょっと待って。
お母さん、海斗に会うの?
海斗何も知らないよ。
玄関で立ったままな私。
けどよーく考えてみると
「海斗がビックリしちゃう」
私も急いで靴を履いて玄関から飛び出した。
「あら、七生さんたら。
あはは」
「お母さんこそ…」
家の前で笑っている2人がいた。
……なんだか2人とも楽しそう。
笑っている。
なんだか嫌な気分。
お母さんと楽しそうに話している海斗が私に気付いた。
「雛那ちゃん」
「ゴメンね、遅くなっちゃって」
「大丈夫、今着いた所だから」
本当かな?
私が来るよりもっと前から待っていたかもしれない。
「雛那、今日は8時前には帰ってきな。
それまで遊んでいていいからね。
じゃあ七生さん、雛那の事よろしくお願いします」
「はい」
お母さんはそう言って家の中へ入ってしまった。