ミルクティー
ここは桃咲大学の食堂――
「ねぇ海斗、何で海斗はこんなに早く学校に来たの?」
大学って土曜日、お休みじゃないの?
海斗は用事があったの?
「今日、高校生案内するからそれの準備」
「えぇー!知らなかった」
「うん、言ってないし」
水族館の時に見た『意地悪笑顔』をしている。
「海斗はどのクラス案内するの?」
この大学見学はクラスごと回ることになっている。
そして各クラスに2〜3人の大学生がついて案内してくれる。
「俺は確か…A組だったかな」
「A組?
それだったら私のクラスだ!」
「本当?」
「うん♪
やったー海斗だ」
「そんなに喜ばなくても…
もう1人居るからね、玉城 結衣。
講演会来ていたから知っているでしょ?」
「玉城さんでしょ?
優しそうな感じな人だよね」
「あぁ“結衣”は優しいやつだよ」
「えっ…
“結衣”?」
「玉城 結衣って名前だよ。
知らなかったんだ」
違うよ海斗。
私が聞き返したのは
名前じゃない。
私の事は“雛那ちゃん”って呼ぶよね。
けど玉城さんは
『結衣』って…
呼び捨て。
もしかして、玉城さんは海斗の…
「ねぇ海斗、何で海斗はこんなに早く学校に来たの?」
大学って土曜日、お休みじゃないの?
海斗は用事があったの?
「今日、高校生案内するからそれの準備」
「えぇー!知らなかった」
「うん、言ってないし」
水族館の時に見た『意地悪笑顔』をしている。
「海斗はどのクラス案内するの?」
この大学見学はクラスごと回ることになっている。
そして各クラスに2〜3人の大学生がついて案内してくれる。
「俺は確か…A組だったかな」
「A組?
それだったら私のクラスだ!」
「本当?」
「うん♪
やったー海斗だ」
「そんなに喜ばなくても…
もう1人居るからね、玉城 結衣。
講演会来ていたから知っているでしょ?」
「玉城さんでしょ?
優しそうな感じな人だよね」
「あぁ“結衣”は優しいやつだよ」
「えっ…
“結衣”?」
「玉城 結衣って名前だよ。
知らなかったんだ」
違うよ海斗。
私が聞き返したのは
名前じゃない。
私の事は“雛那ちゃん”って呼ぶよね。
けど玉城さんは
『結衣』って…
呼び捨て。
もしかして、玉城さんは海斗の…