ミルクティー
ミルクティーを見ると思い出す。

海斗―――




『海斗に彼女が出来たら精一杯応援してあげよう!!』

って決めてはいたけど…




辛い。





「海斗が心配していたよ。
何かあったの?」


陸に話そうかな…

けど、話しずらい。



「玉城 結衣さんって知ってる?」

「玉城 結衣って看護学部の?」

「そう…」

「“結衣”がどうしたの?」



“結衣”
陸も呼び捨てで呼んでいる。


そっか。
そうだよね…


海斗の彼女だもんね。



「結衣が何かあったの?」

「玉城さんの彼氏ってどんな人?」

「結衣の彼氏?
簡単に言うと変なやつだよ。

あれ?結衣に彼氏いるの知っていたんだ。

雛那チャンは結衣の彼氏に1回会っているよ」

「えっ…会っている?」

何?
どうゆこと?
よくわからない。



「覚えていないかな?」

「海斗じゃないの?」

「海斗!?

そんなわけ…
もしかして、けど俺が言うより…いやダメだよな・・・」



さっきからぶつぶつ独り言を呟いている。

何か違うの?
玉城さんの彼氏は海斗じゃないの?



「結衣の彼氏が気になるなら海斗に聞いてみな。
あいつならちゃんと教えてくれるよ」



それは直接海斗に会わなくてはいけない。


けど今は

会いたくない。




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