ミルクティー
「そろそろお腹、空いてくるでしょ?」

「……うん」

「食堂に海斗が待っているから、そこでお昼も準備してあるみたいだから行ってきな。

そこで『結衣の事』ちゃんと聞いてきな」

「頑張る…」




とはいったものの…


「いきずらい」



食堂の前に居る私。

このドアを開ければ海斗が居る。


「行きたくないよ…」



ついつい本音が出てしまう。





カチャ―――

「やっぱり居た」

「あ…海斗」

「お腹が空いたら戻ってくると思った。
ご飯食べよう」

「うん」



いつもどうりに接してくれる海斗。


胸が痛い。


「服どうだった?」

「可愛かった…」



海斗が作ってくれたサンドウィッチを口に運びながらそっけなく答える。



「ふぅ~もうそろそろか…」

「何かあるの?」

「ここで待ち合わせ」

「私、どこかに行っていようか?」

「いや、雛那ちゃんに会わせようと思って」

「私に?」




いったいどんな人だろう?


私に会わせたい人…

今まで海斗のお友達に会ったのは…



陸と修矢さん。





陸にはさっき会ったし、修矢さんかな…




「おっ、きたきた」



海斗はニコニコしながら来た人の名前を呼んだ。





「結衣!」



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