ミルクティー
頭の中はぐちゃぐちゃ。


結衣さんの彼氏は海斗じゃない。

じゃあ結衣さんの彼氏って…



それに


海斗に彼女はいない?




「ひっなぁー
おっはよー!」

「………」

「雛那ってば…」

「………」

「はぁー

あっ七生さんだ!」


えっ?さっき別れたばかりなのに


「海斗?」

「やっと気付いた。
おはよう雛那」

「スズちゃん、おはよう」

「さっきからずっと呼んでいたんですけど」

「ごめん。考え事していた」

「どうせ七生さん関係でしょ?」


ゲッ…当たっている。

さすがだよ、スズちゃん。



「当たりだね。
ま、話したくなったら言ってね。
あたしには話を聞くことしか出来ないけどね」

「ありがとう」


遠くの方で先生が何か言っている。


たぶん集合かな?








先生の話している内容なんて耳に入ってこない。


だって私の意識は全て目の前にいる海斗にある。




海斗。

どうして私は海斗に彼女がいると嫌なんだろう?



「雛那、雛那?」

「えっ…スズちゃんどうしたの」

「七生さん、カッコいいね」

「だね」

「うちのクラス案内してくれないかなぁ〜」

「A組は海斗と結衣さんだよ」

「えっ!?そうなの?」

「うん、さっき海斗に聞いた」

「さっきって…」

「ここに来るまで海斗と一緒にいたの」



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