ミルクティー
「ごめんね、怖かったよね…」


「大丈夫、ちょっと怖かったけど…

今は怖くないから」


「よかった」


「海斗の心配性!」



本当に海斗は心配性だよ。

私が怖かったのはもう海斗に会えないと思ったからだもん。


けどよく考えたら結衣さんは優しいから最後はちゃんと海斗の所へ帰してくれたはず。



「あっ!雛那ちゃん残っていた」


「結衣、お前帰ったんじゃないのか?」


「えー…ちょっと忘れ物。
雛那ちゃん、さっきの話しは内緒にしておくね!

じゃあバイバーイ」



結衣さんは言うだけ言って今度は本当に帰ってしまった。


さっきの話しって…

『海斗が好き』って話だよね。



よかったぁー

海斗には内緒にしてくれるんだ。



けど結衣さん…

元気というかパワフルな人だな。




けど

結衣さんの彼氏ってどんな人なんだろう?



「海斗、結衣さんの彼氏見てみたい」


「じゃあ見にいく?
まだ学校にいると思うし」


「行きたい!」


「じゃあ荷物まとめて、そのまま俺たちも行こうか」



私は急いで荷物をまとめて会場を後にした。


やったぁー

これから結衣さんの彼氏さんに会える。

どんな人なんだろう?





「なんだか嬉しそうだね」


「うん、だって見てみたいんだもん」


「結衣の彼氏に雛那ちゃんは1回会っているよ」


「あー…それ陸にも言われた」


「まぁ会えば分かるよ」



< 184 / 353 >

この作品をシェア

pagetop