ミルクティー
海斗は私を抱き抱えたままゆっくり車まで歩く。



人に抱き抱えてもらった経験があまり…?

全く無い私は落ちそうで…怖くてしょうがない。




「海斗ー、落とさないでね…」


「大丈夫。


“絶対”に


落とさないから」




不思議と海斗に『大丈夫』と言われると安心できる。


海斗より背の小さい私はいつもより高い目線で世界を楽しむ事が出来た。





海斗と同じくらいかな?




「さっきから何キョロキョロしているの?」




普段より高い目線で景色を見ていたら海斗に怪しまれてしまった。



「高い目線で世界を楽しんでいたの」



最初はキョトンとした顔をしていたけど…

私の言ったことを理解したらしくクスクス笑った。




笑うこと無いじゃん!

もう身長伸びないんだから。




「笑わなくたっていいじゃん」


「いや…

ただ可愛いなぁ〜って思って」




可愛い…

たまに海斗から言われるけど…



いまだに恥ずかしい///



そして高鳴る心臓。



トクン トクン――――



「あっ照れてる」


「だってぇ〜」


「顔、赤いよ」


「………」



自分でも分かるくらい顔が熱くなっているのが分かる。



海斗には絶対に敵わないや。




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