ミルクティー
「海斗は…」

話すのが怖い…


けど私はゆっくり話し始めた。



「海斗は、私と料理をしたりするのが嫌なんだよね…

それに子供の私といてもつまらないんだよね」



私が海斗と同い年だったら…今よりも、もっと海斗に楽しんでもらえたはず。

たまに私が考えること。

『海斗と同じ年だったら―――』



海斗はしばらく何も言わなくて私は当たったんだと思って悲しい気分に浸っていると…



「お母さんから大事な雛那ちゃんを預かっていて、もしその間に雛那ちゃんがケガをしたら大変だから――――…」



意外な返答にビックリ。

そしてまだ続く――…



「俺は雛那ちゃんといる時はいつも楽しいから」


「ホント?」


「本当だよ。


『勉強が解らないから教えて』って言ってもらえたりするのも俺としては結構嬉しいんだよ。
慕われているんだなぁ〜って思えて。

それに一緒に料理したりするのは嫌じゃないから」


「ホント…迷惑じゃない?」


「今さらっ…
こっちは楽しんで教えたりしているんだから。

料理だって今日のようでも楽しかったから」




えへへ。
よかった。



「そろそろ8時になるから帰ろうか」


「うん」




そしていつものように家の前まで送ってもらう。


短い距離だったけど海斗が左手を出してきたので私はそっと右手を重ねた。



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