ミルクティー
えへへー。

海斗と紅葉♪


「そうだ!
ついでだから俺の家族に会ってみる?」


「えぇ!

海斗のご両親に」



海斗のお父さんとお母さん…

会ってみたいような…会いたくないような…


けど…



「私をどう紹介するの?」


私…彼女じゃない。


けど海斗に『俺の特別』って紹介してほしい私もいる。



トクン トクン トクン―――…



「『友達です』って言うけど…」



友達か…


そうだよね…

私達は友達だもんね。


海斗にしてみれば私なんか恋愛対象でも何でもないんだ…



「もしかして『彼女』って紹介して欲しかった?」



彼女じゃなくてもいいから海斗の特別として紹介して欲しい。



「友達でいいよ…」


「俺の家に行けば色々な種類の紅茶飲めると思うから時間があったら行こうか」


「うん」



そうか…

海斗のお家は紅茶屋さんだ。

どんな紅茶が飲めるのかな?



「雛那ちゃん」


「ん?」


「何でもないよ」



変なの。

海斗ってたまに私の名前を呼ぶんだよね…

用事があると思ったら何もなくて…

私の顔に何か付いているのかな?



けど

海斗に『雛那ちゃん』って呼ばれるの

嫌いじゃない。



「海斗」


「ん?」


「何でもなーい」



えへへ。

ちょっとお返し。



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