ミルクティー
「雛那ちゃんは海斗の事好き?」


「……好き、です」


「よかった…気づいてくれて。

海斗の事、大切にしてあげなきゃね♪」


「はい」


「いいなー海斗はこんな可愛い子を一人占め出来て…
羨ましー」



そう言って結衣さんは私をギューっと抱きしめてきた。



「ゆ、結衣さん!!
放してくださいよ〜」


「雛那ちゃんって可愛くて放したくなーい」


「ふえ―ん」


「おい、結衣!
お前何やっているんだよ。
雛那ちゃんがかわいそうだろ。

修矢も結衣の事をどうにかしろよ」


「あっ修矢♪と…

なーんだ海斗も一緒か」


「何だって何だよ。
いいから雛那ちゃんを放せって」


「ちぇー…」


「何が『ちぇー』だ。
雛那ちゃんの心配をして来てみれば…
いい加減雛那ちゃんに抱きつくのを辞めろよ」


「だってー雛那ちゃんがあまりにも可愛いんだもん。
海斗だって可愛いと思うでしょ?」



この質問に海斗は何て答えるんだろう…

私、結衣さんより可愛くもないし、キレイでもない。



「結衣より“断然”可愛い」


「そりゃそうよ」


「結衣も可愛いよ」


「ありがとう、修矢♪」



結衣さんと修矢さん…

とっても仲が良くて羨ましいな〜。

いつか私も海斗と…



ヤバい、私って変な子みたい。


「はぁー始まったよ…」


「なんか2人の世界だね」


「あいつらの世界に入るとしばらくは終わらないんだよ」



2人はニコニコしながら話している。

幸せそう…




< 251 / 353 >

この作品をシェア

pagetop