ミルクティー
「雛那ちゃん大丈夫?」


「大丈夫だよ」


「結衣は雛那ちゃんの事が好きみたいだから大変だね」


「私、結衣さんキライじゃないよ」


「そう言ってもらえると結衣も喜ぶよ。

けどイヤなときはちゃんとイヤって言っていいからね。
じゃなきゃ結衣は止まらないから」


「わかった!」



えへへ

海斗に心配されるとちょっと嬉しい。



「海斗ーこの後暇?」


「暇って言えば暇かな?」


「俺の夕飯作ってよ!」


「なんで俺が陸の分まで作らなきゃいけないんだよ」


「いいじゃん♪
海斗の飯はウマいからなー」


「イ・ヤ・だ!!」



仲いいな~…

なんだか、結衣さんも修矢さんも2人の世界に入っていて海斗も陸も…

私居場所、無いな。


そう思った私は部屋の中をプラプラする。

作業していた人達はみんなどこかに休憩をしに行ってしまった。

だから部屋には私達5人しかいない。


1つ1つ衣装を見ているけどどれもスゴイ。

どれもまっすぐ縫われていてとても丁寧に作られている。

夏から準備をしてこんなにも早く作れるなんて驚きだ。



たぶん秋くらいから陸は毎日忙しかったんだと思う。

海斗の部屋に来る回数が減っていたらしい。

海斗が言っていた。


「間に合うか分からないから急いでいる」


これを聞いた時、海斗と陸の体の心配をした。

けど…

今日の陸を見てちょっと安心した。


ちょっと痩せた様な感じもあるけど…

元気そうでよかった。



「雛那ちゃーん」




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