ミルクティー
「それでは雛那さんをお預かりします」


「いつもありがとうね、海斗君」



最近気づいたことだけど…

お母さんが海斗の事を“七生さん”から“海斗君”と呼ぶようになった。

2人はいつ連絡を取っていたんだろう?



「雛那、海斗君に迷惑かけないように」


「はーい!!」


「そうだ、帰りに2人で水族館でも行ってきたら?」



そう言って海斗にお母さんが2枚の紙切れを渡した。

それは【クリスマス特別】と書かれた水族館の割引券。


「いいんですか?」


「冬休みも雛那をどこにも連れて行けないと思うから…
だから、海斗君連れて行ってあげて」


「行きたい!!」


「雛那もこう言っているから…ダメかしら?」


「では、帰りに行ってきたいと思います」


「ありがとね」


「なるべく早めに帰ってきたいと思います」



やった~!!

海斗と水族館だ。

なんかデートみたい。



あっ…

私達って付き合っているわけじゃないか…





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