ミルクティー
「『会いたい』って雛那ちゃんなら言うと思った。


その人さ、9月まで“留学”していて10月から一緒の大学に通うようになったんだけどなんだかまだ忙しいみたいでいつ会えるか分からないけど…

それでもいい?」


「それでもいい!!もう1度あの曲を聞きたい」



9月まで留学かぁ〜

海斗の友達ってことは英語学部の人か…




「その人っていくつなの?」


「俺と一緒」




じゃあ20歳かぁ〜…

20歳で留学とか私には絶対無理だよ。




「あの人のピアノ気に入った?」


「うん♪だって…言葉じゃ言えないけどなんだか温かい気持ちになるっていうか…」


「クスクス…
まぁ雛那ちゃんの言いたい事はわかるよ」






あの曲は何かどこかで感じたことのある感じがした。

温かいような…



「雛那ちゃん、料理がきたよ」



ここで考え事は一時中断―――…


私がピアノの人に会うのは数ヵ月後だった。






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