ミルクティー

会えない時間、寂しい時間

キレイな星空を見た次の日朝。


いつものように私は窓を開けた。



「あれっ?」



海斗の部屋を見ると真っ暗だった。



9時


休みの日ならば海斗はとっくに起きている時間。

そして私を見つけると「おはよう、雛那ちゃん」と笑顔で挨拶をしてくれるのに…
今はそれがない。


私は渋々リビングへ降りていった。



「あらっ雛那、おはよう」


「ん、おはよう、お母さん」



リビングには元気なお母さんが居た。


「なんだか今日は元気が無いわね?
今朝、海斗君とケンカでもしたの?」


「海斗、居なかった」


「そぅ…」


「……お母さん?」




『そぅ…』と言ったお母さんの声がさっきまでの元気な声が急に変わった。
気になった私はお母さんを見た。

その時見た、お母さんの顔はとても寂しいそうな顔をしていた。



けどそのような顔を見せていたのはほんの一瞬。

すぐにいつもの元気なお母さんに戻った。



「ほら雛那、朝御飯食べましょ」





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