ミルクティー
「これ、ラッピングもお願いします」


ラッピングのお願いも完了♪



海斗にあげるカップは色違いでもう1つあった。

青い線が赤い線のカップ。



「雛那、お母さんが色違いの買う?」


「ううん、いらないよ」


「海斗君とお揃いのカップいらないの?」


「いいよ、だって私には海斗から貰った手袋があるから」




本当はね…

本当は、海斗のお揃いのカップ欲しいな~って思ったの。



けど私はまだ海斗に「好き」って自分の気持ちを伝えていない。


だからいつか私が海斗に「好き」って自分の気持ちを言った時までお揃いのカップは買わない。



「あのカップ…なんだか『運命の赤い糸』で繋がれているみたいね」



お母さんが呟くように言った。


赤い糸か…



だったら私はカップに願いを託そうと思った。




私の思いを海斗へ繋いでください―――――…








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