ミルクティー
後ろの座席でお菓子をモグモグ食べている陸。

結衣さんと修矢さんは…

2人でずっと話している。



「海斗、まだぁ?」


「あと数分」


「はぁ〜」


「ため息つくなよ。

雛那ちゃんごめんね、退屈だよね?」


「ううん、大丈夫」



海斗の横顔見ていたから退屈しなかった♪

なーんて、恥ずかしいから絶対言えない。

――――…

「到着」


「おーご苦労さん」



海斗に連れてきてもらった初詣。


私の目の前にはとても大きな神社が建っている。


「ほら雛那ちゃん行くよ」


私は車から降りて固まってしまった。

だって…だって…

大きいんだもん!!!



「海斗たちは毎年、こんな大きい所でお参りしているの?」


「いつもはもっと近くで簡単に済ませるよ。
けど今年は特別」


「特別?」



何で今年は特別なんだろう?



「どうして『特別』かわかる?」


「わからない…」



分かるはずがない。

だって私は昨日、海斗に『初詣』に誘われた。

今年は誰が何かあるのかな?



「わからないみたいだね」


「うん…」


「じゃあ教えてあげる。

今年は―――…」





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