ミルクティー

突然の訪問者

お正月も過ぎ私の冬休みは静かに過ぎていく。


けど


「今日も居ない」



お正月が明けたらまた海斗の部屋が暗くなった。


電気が点くのは24時過ぎ―――…

時には点かない時もある。



「海斗…会いたいよ」



誰もいない部屋に向かって私は1人、呟く。

寂しいよ。

―――――…


「雛那、最近しっかり寝ている?」


「寝ている」


「海斗に会えないのは分かるけど…
寝るときはしっかり寝なさい。海斗と会ったときに不細工な顔じゃ嫌でしょ」



不細工な顔…

そんな顔で海斗になんて会いたくないよ。


せっかく会うなら可愛い姿で会いたい。



「お母さん、私これからしっかりとした生活送る」


「その意気よ!!!」


今、海斗は忙しいんだ。



私は自分に言い聞かせる。


いつも海斗に迷惑かけるわけにはいかない。

よし、頑張ろう。


と気合いは入れたけど…







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