ミルクティー

桃咲大学

朝のHRの時に武ちゃんから

「春野、早速だけど今日桃咲大と打ち合わせあるから13時に桃咲大に行ってくれ」

「はい、わかりました」

ふふふ。
私は昨日からそのこと知っているもん。
何も知らないスズちゃんが聞いてくる。

「ねぇー【桃咲大】ってどうゆう事?」

「私ね高校代表で桃咲大の人とこれから連絡を取ったり打ち合わせするの」

「えぇーいいなぁ~
あたしもやりたかった」

「なんで?
大変じゃん」

「だって桃咲大ってすっごくカッコいい人沢山いるじゃん」

「ふ~ん…」

「ダメだわ。
雛那にはまだ先の話だったわ」

「かもねぇ~」

そう。
恋とか恋愛は私にはまだ遠い、遠い先の話。
彼氏は居ないより居た方がいいのかもしれない。
けど本当に好きじゃない人となんか付き合ったって楽しく無い。
私はちゃんと好きな人と付き合いたい。

「ここから桃咲大まで歩いてどれ位かな?」

「雛那の足だったら1時間くらいじゃな」

「そっか。
じゃぁ3時間目が終わったら学校出れば間に合うよね」

「そうだねぇ~」


1時間目から3時間目の授業はもちろん上の空。
だって海斗達が大学内を案内してくれるんだもん。
楽しみでしょうがない。
スズちゃんは私が学校を出るギリギリまで羨ましがっていた。
ごめんね、けど今日は本当に打ち合わせをする訳じゃないから――――――

学校を出て携帯で時間をみてビックリ。
余裕をみて出てきたつもりだけど時間が無い。
教室でスズちゃんがに捕まって全然解放してくれないから。
全く…
私は走った。

「どうしよう、間に合わないかも」

私は一生懸命走った。
校門が見えてきた。
あれ?
誰かが校門にいる。
誰だろう…



見た事ある人。
―――――――海斗?



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