ミルクティー
お、お母さん!?

カッコイイお友達ってもしかして…


「あー…海斗の事?」


ちょっとー

さっきまでの感動的な2人の雰囲気はどうしたの?



「あら、海斗会った事あるの?」


「同じ大学なんだ」


「海斗君ってカッコいいのよねー♪」



もーお母さんたら…



「雛那、いつまでドアの前に立っているの?こっちにおいで」



お母さんは自分の隣をポンポンっと叩いて私を呼んでくれた。

なんだか嬉しい。


夢にまで見た、光景。

みんな笑っている。


けど…



「雛那と海斗君が付き合っていないのが残念」


「ちょっ…母さん!雛那は“まだ”高校生なんだぞ。

付き合うだなんて…」


「あら、高校生だって付き合うわよ?」


「けど、雛那はダメだ!!」


「5年間もほっといてそんな事、言えるのかしら?」


「うぅ…」



それを言われたら、お兄ちゃんは何も言えないよね。

さっき仲直りをしたのに…



「今夜は海斗君も呼んでみんなで夕ご飯にしましょ♪」


お母さんはルンルン気分のようだ。


そりゃそうか…

お兄ちゃんが帰ってきたんだもんね。





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