ミルクティー
久しぶりの海斗の手は温かかった。



「海斗の手はいつも温かいね」


「そうかな?俺は意識した事は無かったけど…」


「海斗の手は温かいし、とっても安心出来るの♪」


「あはは…俺の手が安心出来るか。

それは嬉しいな」



たぶん海斗の手が安心出来る訳ではなく、

海斗と一緒だと安心できるんだと思う。


1年間だったけれど海斗と一緒にいると

嬉しかったことや

悲しかったこととか


全部話せた。

それに不安な時はいつも私のそばにいてくれた。



「海斗、私ね海斗と出会えて本当によかったと思うよ」


「俺もっ。

近くに可愛い女の子が居てくれて楽しかった」


「海斗…私の事、からかっているでしょ///」


「からかってなんかいないよ。
俺はいつも本気だから」



その時の海斗の顔はとても真剣な顔。

いつもと違う。



「雛那ちゃんは本当に可愛い女の子だよ」


「ありがとう…」



いつもより真剣な顔の海斗が私を見ている。



けど

「雛那ちゃん」


「ん?」


いつもの海斗に戻ってしまった。




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