ミルクティー

5回目の誕生日

月日は流れて…



3月3日


今日は海斗と離れて5回目の誕生日。

私は無事に大学を卒業した。



「雛那ー、今日はどうせ暇でしょ?

一緒に買い物でも行かない?」



朝から元気のいいスズちゃんからのお誘い。

特に断る理由の無い私は二つ返事で返した。



海斗、元気ですか?

私は今日で22歳になりました。

―――――――――――…

私達は午後から小さな喫茶店で待ち合わせをした。


「雛那、最近会わなかったけど…どう?

元気にしていた?」


「元気だったよ。

スズちゃんこそどうなの?」


「忙しくて、毎日大変…

まだ後2年も残っているよ。

早く卒業したいーー」



スズちゃんは医学部だから6年間大学へ通う。

私は看護学部だから4年でよかったんだけどね。



「七生さん以外の人を好きになれそう?」


「……やっぱり、無理かも。

誰と付き合っても、どうしても海斗との事が思い出しちゃって…」


「そっか…」



この4年間で何人かの人と付き合った。

「好きだ」と言われ、付き合う事にしたけど…


結局フルのは私から。

「どうしてもあなたの事を好きになれそうにもないです」



毎回同じようにフっていた。

相手の事を好きになろうとしたけど…



出来なかった。





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