ミルクティー
海斗に握られた右手―――
本当に海斗は優しい。
けどちょっと恥ずかしいかも・・・
海斗は何も話してくれない。私は海斗の少し後ろを歩いている。



「海斗〜雛那チャン〜」

遠くの方から聞こえる。


陸だ!


ふふふ。
手まで振っている。


「あぁー
雛那チャンが・・・
雛那チャンが海斗となんかと手を繋いでいる」

「何だよ、『海斗となんかと』って」

「まあ、まぁ気にしない気にしない」

いやいや陸『海斗なんかと』ってヒドイよ。
けど2人の会話は聞いていておもしろい。

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