ミルクティー
引っ越しって…… どうしても気になっちゃう。
だから、ついつい隣の部屋を覗いてしまった。


「これで荷物最後です」


「ありがとうございました」


あっ!! 何人もの人が一斉に同じ方向に動き出した。


引越し屋さんが帰っていくのかな?




ほうほう……
隣に越してきたのは男の人のようだ。


ちょっと窓から首を出してみた。


あー、よく見えないよー。
さっきから荷物を持ったりして…… チョコチョコ動くから見え隠れする。


こっち向いてよ!!!



――― あっ、見えた。


身長…… 高いなー。
何でも出来そうな感じ。

笑ってるー。


そしてその人の笑顔は…… とてもキラキラしていた。




この時からだったのかもしれない。


あなたが、その部屋に越してきてから私の世界はかわっていったのかも知れない。





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