ミルクティー
陸と修矢さんに冷かされながら私たちは手を繋ぎあったまま食堂を出た。
私、ずっと海斗に聞きたい事があったんだ。
『未桜さん』の事。
陸と話している時に出てきた女の人の名前。
海斗の事沢山知りたいよ。
車に乗っている時に聞いてみた

「海斗、『未桜さん』って誰なの」

「未桜?
未桜は俺の姉貴。
今年からどっかの会社に就職したって言っていたかな…」

七生 未桜(ナナミ ミオ)23歳

「そうなんだぁ~」

「何でさっき陸に『あと未桜にチクるか』って言ったの?」

「陸は未桜の事がずっと好きなんだよ」

「なんか以外。
陸って一途なイメージ全然無いのに」

「もう4年くらい片思いだな」

「スゴイ…」

「雛那ちゃんも今度俺の実家に遊びに来る?」

「いいんですか」

「大歓迎だと思うよ」

「行きたいです」

「じゃぁまた連れて行ってあげるね」

「うん!」


未桜さんってお姉さんの事だったんだ。
なんだかスッキリした。
だって海斗の元カノじゃ無いいんだもん。

「もしかして未桜の事ずっと気になっていた?」

「うん…」

「ごめんね、ちゃんと説明しなかったから」

「ううん
大丈夫だよ」


ポチャン
やっと落ちてきた1滴
海斗と手を繋いだ時から落ちそうだったけど今落ちた。


また1つ海斗の事知った。


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