ミルクティー

海斗目線

初めて会った時から俺は恋をしたんだ。



たぶんそれは一目惚れ。



優しい笑顔。

一生懸命勉強する姿。


何もかもが可愛い。

年下なのに…


“ミルクティー”が好きで

猫舌でホットティーは冷めるまで我慢する。


そんな彼女に恋をしたんだ。



それに気づかせてくれたのは親友の陸だった。

俺の家に泊まりに来た時に陸は言った

「海斗、雛那チャンの事好きだろう」

俺があの子を好き?
ありえないから、だって相手は高校生。
まだまだ青春真っ最中だろ。

「海斗が学校では見せない目をしている」

「どんな目だよ」

「優しい目」

優しい目ねぇ~
いつも道理なんだけどね。

「気のせいだろ」

「いや、お前は雛那チャンに『恋』をしたんだよ!
この親友”陸”が言うんだから間違いない」

どんな根拠だよ、全く。

「じゃぁ海斗、俺と雛那チャンが2人で遊びに行ったらどうだ?
気になるだろ」

気になるというかイライラする。
考えただけでイライラする…

「あぁ、もう早く寝ろよ」

「ふっ、海斗は恋をしているんだよ。
じゃっお休みぃ~」






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