ミルクティー
でも……
カッコいいなー、なんだか全体的に整っているって感じ。


こんなに見てはいけないよね。
ついつい、見入ってしまった。


――― パチッ!!


あっ…… ヤバーい、どうしよう。
目があっちゃった。


ガラッと、勢いよく窓があいた。



「はじめまして。
新しく越してきた七生です。
これからよろしく!」


私に微笑みながら挨拶をしてきた。


「私は春野・・・春野 雛那」


「春野?

春野 雛那だな。
覚えておくよ!」


彼はそれだけ言ってゆっくり窓を閉めた。


これが彼との初めての出会い。


新しい1年を感じさせるような暖かい風が吹いた。


その風は私の心のカップにも届いた――――


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