ミルクティー

朝の出来事

昨日、あの後からずっとボーっとしてしまった。


あの笑顔が頭から離れない―――。

あんな人、はじめて会った。



そんな事を考えていたら夕食の時間になっていた。


リビングへ行くと机の上に夕食が出ていた。

もちろんリビングには――― 誰もいない。


私の食事はいつも1人。


お父さんもお母さんもいない。

もちろんお兄ちゃんも。



これが私の世界――――。

当たり前の世界―――。


こんな生活、いつからなっちゃったのかな……。


もう覚えていない。


ダメダメっ。
こんな事を考えたって、無意味なんだ。

急いでご飯を食べよう。



急いでご飯を食べ終えた私は部屋に戻り、今日は早く寝る事にした。


目を閉じても、頭にはどうしても浮かんでくる七生さんのあの笑顔―――。




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