ミルクティー
ドンドン 


「海斗。
雛那だよ。開けて。」

私は海斗の部屋のドアを思いきり叩く。


「急いでどうしたの?」

ドアを開けてくれた海斗はビックリした顔。
私は海斗に抱きついた。


「あのね、あのね…」

私はさっきの出来事を海斗に全部話した。
海斗は優しく背中に手をまわしてくれて話を聞いてくれた。


「私、お母さんに嫌われていなかったよ」

「お母さんは雛那ちゃんの事を嫌ったりしないよ」


気づいたら私は涙を流していた。
海斗は優しく私の涙を拭いてくれる。

「玄関じゃまずいから中、入ろうか」


玄関?


私は玄関で海斗に抱きついちゃったんだ!
今更だけどすごーく恥ずかしい///

「雛那ちゃん、何か飲む?」

「え、いや、大丈夫デス///」

「そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫。
気にしないから」

「///」

そんな事笑顔で言わないでよ。
余計に恥ずかしい。


「そうだ、夏休み一緒に遊びに行こうか?」

突然話が変わってビックリする。
夏休み?

「どこに…」

「どっかこの辺とかかな~
雛那ちゃんはどこか行きたい所ある?」

行きたい所か…
どこでもいいんだけど

「考えておきます」

今はこれでいいや。
海斗と一緒に出かけられるなんて―――

夏休みよ、早く来い!!


< 72 / 353 >

この作品をシェア

pagetop