ミルクティー

夏休み

お母さんは毎日私にメモを残してくれるようになった。


今日は雨が降るみたいだから傘を忘れないように

夕食はハンバーグだから


まだ一緒にご飯は食べていないけどね…
だけど毎日の変化が嬉しかった。
少しはお母さんと近くなれたかな?
少しずつ私達の距離、縮めて行こうね。




「明日から夏休みだけどはめを外さないように」

武ちゃんが夏休みについて話している。
もう夏休みか…
早かったな1学期。


「ひぃな♪
夏休み一緒に遊ぼうね!!」

「だねぇ~
また連絡するね」

「うん。
七生さんばっかり相手してあたしの事忘れちゃ嫌だからね…」

「あははは…」


そう言えば海斗と遊びに行くって約束していたなぁ~
あの話は止まったままだ。
無しになったのかな?
行きたかったなぁ~…


「春野~
放課後職員室来てくれ」

「えぇー」

「休み明けの講演会についてだから」

「…はい」

うぅ…
今日は終業式だけだから早く帰れると思っていたのに。

はぁー
早く海斗の淹れてくれる“ミルクティー”が飲みたい。


「雛那、頑張ってね」

「うん…」


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