ミルクティー
「じゃぁ水族館でいい?」

「どうぞ、どうぞ。
もう俺の用事は終わったから次はどこでも」

「じゃ、水族館で」

やったぁー!
水族館だ。
もう何年も行ってないから楽しみ。




水族館には人が沢山いた。
時間的にもうお昼を少し過ぎた位なのに。

「ハイ、雛那ちゃん」

「ん?」

海斗が左手を出してきた。
何だろう?

「はぐれないように」

「私そんなに危なくないもん…」

「まぁまぁ」


海斗は私の右手を握ってくれた。


似たような事、前にもあった?
けどあの時と一緒。
海斗の左手は温かい。



ポチャン
ミルクティーが1滴落ちた。

それは海斗の右手と同じ位温かい。




「あぁー
雛那チャンが海斗と手繋いでいる」

「///」

陸、そんな大きな声で言わないでよ。
恥ずかしいよ。


私達は入場券を買って中に入った。
私の分は海斗が出してくれた。

「誘ったのは俺だからこれ位出すから」

って…
本当に海斗は優しいな。


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