ミルクティー
「うまそう!!」

目の前には料理が沢山並べられる。
私の前にはパスタ、陸の前にはカレー、海斗の前には…

「海斗、それだけでいいの?」

「うん、俺ってそんなに食べないから」

「雛那ちゃん、そいつの食事は気にしなくていいよ。
もとからあんまり食べないやつだから」

「そうなんだ…」

海斗のお昼はパンが2つ。
なんだか朝食のようなメニューだった。

ご飯はしっかり食べなきゃ体壊しちゃうのに…


私は気にしないようにパスタを食べる。
海斗の体…心配だよ。





ご飯を食べ終わるとケーキが運ばれてきた。
ケーキは日替わりみたいで今日は“チーズケーキ”だった。



ジーッ―――――

さっきから感じる痛い視線。
私は恐る恐る顔をあげてみる。

うぅ…
陸がすっごく、すぅーごく食べたそうな顔をしてこっちを見ている。

「陸、さっきから雛那ちゃんのケーキ見過ぎ。
雛那ちゃんが食べずらいだろ。
俺のやるから」

「さっすが♪海斗」

チーズケーキをもらえた陸は嬉しそう。

もしかして海斗は最初から陸にケーキを分けてあげる気でいたのかな?
海斗ってあんまり甘いの好きじゃなさそうだしな…
けどクッキーは食べてくれたな…
今度聞いてみよ。




私達はレストランを後にしてまた水槽の方へ行った。

「雛那ちゃん、イルカショーやるみたいだけど行ってみる?」

「行く!」

イルカショーかぁ~…
楽しみだな。

「陸、俺達今からイルカショー行くけどお前はどうする?」

「あぁ~…
俺はここら辺を見学しているよ」

「じゃぁ3時なったらにまた電話するわ」

「よろしく!」


ここからは陸と別行動。
私達は“イルカショー”へ向かった。


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