ミルクティー
「イルカ可愛かったね」
「雛那ちゃんずっとイルカに釘付けだったよ」
「だって可愛かったんだもん…」
「はいはい」
ショーも見終わり私たちは移動しようとしたけど人が一気に動き始めた為に動けずにいる。
「イルカは自分たちにしか分からない音を出しているんだ」
「音?」
「そっ。
その音で仲間のイルカと連絡を取り合っているんだって」
「イルカってスゴいね」
ニコって笑いながら
「そうだねぇ〜」
って答えてくれた。
さっきとは違う空気が流れている。
ほのぼのとした温かい空気。
季節は外れているが春のような空気。
「そろそろ行こっか」
「…うん」
私、今まではどうりでいいのかな?
「海斗・・・」
「ほら、手出して。
迷子になるよ」
差し出された左手。
私、この手を掴んでもいいのかな?
「雛那ちゃん?」
「……いいの?」
「何が?」
「手…繋いでも」
「もちろん」
あぁ、よかった。
私、今までどうりでいいんだ。
私は海斗の左手をギュッていつもより強く握った。
それを見ていた海斗は優しく笑って、
「行こうか」
と言って歩き出した。
ポチャン
1滴“ミルクティー”が落ちた。
「雛那ちゃんずっとイルカに釘付けだったよ」
「だって可愛かったんだもん…」
「はいはい」
ショーも見終わり私たちは移動しようとしたけど人が一気に動き始めた為に動けずにいる。
「イルカは自分たちにしか分からない音を出しているんだ」
「音?」
「そっ。
その音で仲間のイルカと連絡を取り合っているんだって」
「イルカってスゴいね」
ニコって笑いながら
「そうだねぇ〜」
って答えてくれた。
さっきとは違う空気が流れている。
ほのぼのとした温かい空気。
季節は外れているが春のような空気。
「そろそろ行こっか」
「…うん」
私、今まではどうりでいいのかな?
「海斗・・・」
「ほら、手出して。
迷子になるよ」
差し出された左手。
私、この手を掴んでもいいのかな?
「雛那ちゃん?」
「……いいの?」
「何が?」
「手…繋いでも」
「もちろん」
あぁ、よかった。
私、今までどうりでいいんだ。
私は海斗の左手をギュッていつもより強く握った。
それを見ていた海斗は優しく笑って、
「行こうか」
と言って歩き出した。
ポチャン
1滴“ミルクティー”が落ちた。