ミルクティー
それから私達は水槽を少し見てから小さなカフェに入った。

「そろそろ陸にでも連絡するか?」

「もうそんな時間なんだね」

海斗と過ごす時間はあっという間。
いつもなんだけどね。


「もしもし、陸お前今どこにるんだ?
あーわかった。
じゃぁここにいるから、うん、わかった。
それもわかったから…」


「陸、こっち来るって?」

「うん、もうちょっとここに居よっか」

「うん」

「今日は楽しかった?」

「楽しかったよ。
久し振りに水族館に来たから」

「そっか…
そうだこれ雛那ちゃんに」

海斗は鞄から長細い包装された小さな箱を出して私に渡してくれた。

「??」

何か分からない私を見て

「開けてみて」

と…
私は海斗の指示に従った。

「あ、これ…」

箱の中にはアクセサリーショップで私が見ていた貝のチャームがついたネックレスが入っていた。

「雛那ちゃんに似合うと思って」

「ありがとう。
これ、可愛いなぁーって思っていたの。

けど、これ高いんじゃ…」

「気にしなくていいよ。
これは今日、付き合ってくれたお礼みたのだから」

「でも…
いつも私ばかりやってもらっちゃって、悪いよ。
今度、何かお礼させてよ!!」

「う~ん…
じゃあ今度ね」

「約束だからね」

「はいよ」

やったー
海斗にお礼が出来る。
いつもいつも海斗にやってもらて悪いよ。
どんな事しようかなぁ~…




< 88 / 353 >

この作品をシェア

pagetop