ミルクティー
「おーい!
海斗ー、雛那チャーン」

陸はどこにいてもすぐわかる。

「いやぁ〜ちょっと疲れたから車で寝ていたよ」

「声が寝起きだった」

「あははは…
そろそろ4時になるけど雛那チャン、
帰らなきゃ不味くない?」

「もぅそんな時間か…
じゃぁ行くか」


時間はあっという間。
特に楽しい時間はいつもより早く過ぎていく。
もっと居たいな…


「また来よっか」

「いいの?」

「もちろん」

海斗は私の思っている事が分かるのかな?
『また』って言うことは次がある。
いつだか分からないけどその時も私が隣にいるのかな?




帰りは私は助手席ではなく後部座席にいる。

「久しぶりの運転だ」

「俺はまだ死にたくない」

「大丈夫だから安心して!!」

「はぁー」

帰りは陸が運転してくれるみたい。
けどちょっと不安。

「雛那チャン、今日は疲れたでしょ。
家の近くになったら起こすからそれまで寝ていていいよ」

「大丈夫だよ。
陸に悪いし」

「陸は気にしなくていいから。
俺が起きているから雛那ちゃんは少し休むとといいよ」


本当はちょっと疲れて眠いんだ。
けど2人に悪いから本当は起きていようと思っていたけど…
睡魔には勝てずに眠ってしまった。



2人が小声で話している内容を知るのはちょっと先の事―――


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