お姫様の憂鬱





たまたま通った1階の廊下

その窓から見えた裏庭にたたずむ一人の女の子



栗色の長い髪に
大きな目
色白で細く長い手足


遠目からみてもわかる程に綺麗な子だった




でもその綺麗な見た目と相容れぬように
冷めた、それでいて悲しそうな瞳で

彼女は木の上で眠る猫を見つめていた




その瞳があまりにも悲しみに溢れていて


その瞳があまりにも孤独に染められていて







オレニニテル




そう思った




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