お姫様の憂鬱
「こんな感じでどうよ」
約10分後
鏡に映るあたしはハーフアップの
襟足の部分をクルクルと巻いた髪型になっていた
「うんっ可愛い!!ありがと」
そういって笑いながら朱羅を見ると優しく微笑んで「やっぱり可愛い」っていわれて
普段と少し違う雰囲気の朱羅に不思議に思いながらも
あたしはまた笑った
「さっそろそろ時間でしょ?」
元のサバサバした感じに戻った朱羅が時計を見ながらそう言う
たしかに後30分くらいで集合時間だった
家を出るのは20分前だから正確に言えば後10分で家を出ることになる