愛の言葉
第三章*新事実
その日の夜。
正輝と夏美、宏ちゃんにメールした。
稲ちゃんは携帯を持っていなくて連絡先を交換できなかったんだ。
みんな優しいし、私を仲間として歓迎してくれたことが嬉しかった。
携帯の画面をいじって、私は待ち受け画面を今日のぷりくらにした。
みんなが笑ってて「仲間」と書かれていて…。
私は、この友情が本物だ、と思った。
みんな大事な友達。
失うなんて絶対嫌だ。
大事にしよう、と心に誓った。
それから何日かたったけど、相変わらず私たちは遊んでばかりだった。
そんなある日、事件はおきたんだ…。
いつものように迎えにきてくれたみんな。
そして、当たり前のように正輝の後ろに乗る。
近くのゲーセンにいくと、正輝の小学校の同級生に会った。
「え…杉谷?!」
「うっそ!沢野っち?!」
「久しぶり~!」
そういって盛り上がってる。
なんか…楽しそう。
「はじめましてぇ~い♪」
夏美もノリノリで話しかける。
「ていうか~ウチら今から、ファストフードいくんだけど一緒どお~?!」
「おっいいじゃん!沢野っち話そうぜ~!」
「じゃあ…」
そうして、沢野くんも加わって私たちはゲーセンを出た。